
この記事の要点
- 飲食店の発表では「新商品ができました」に加え、何が新しく、いつ誰が試せるのかを具体的に書きます。
- 商品の写真だけでなく、作る工程や店主に聞ける話など、取材できる材料を確かめます。
- 営業時間・価格・提供数・撮影条件は、発信前に店で確認します。
新メニューの情報を出しても、料理名と写真だけでは、取材する人がどんな話を聞けるか分かりません。一方で、珍しさを強調しすぎて事実とずれれば、来店した人をがっかりさせます。
ここでは架空の小さなカフェが季節限定の焼き菓子を出す場合を例に、プレスリリースに必要な情報を考えます。商品PR全般の企画法ではなく、店舗の発表と取材対応に絞って説明します。
店にとっての新しさをお客さまの言葉に直す
「秋の新作スイーツが登場」だけでは、どこに注目してほしいのか伝わりません。架空のカフェで、近くの農家の果物を使った焼き菓子を出すなら、材料を使う理由、味や作り方の違い、提供期間を店主に聞きます。産地や農家との関係は、実際に確認できた範囲だけ書きます。
その上で、地元の人が今知りたい話か、遠方から来る人に伝えたい話かを決めます。発表の切り口が変われば、送る媒体や用意する写真も変わります。単に「地元食材」と書くより、実際の仕入れや調理の場面を示せるかが重要です。
注文に必要な情報と取材の条件を分けて書く

お客さまに必要なのは、価格、提供開始日、営業時間、予約や売り切れの扱いです。記者に必要なのは、試食できるか、調理を撮れるか、店主が説明できる時間などです。両方を一つの曖昧な文章にせず、見出しを分けて載せます。
以下は発表前の確認用メモです。限定数をまだ決めていないのに「一日十食」と書くなど、確定していない条件を先に出さないでください。
架空のカフェの発表前メモ
- 提供条件
- 確認する相手
- 店長
- 発表で伝えること
- 開始日、価格、提供時間、売り切れ時の案内
- 商品の事実
- 確認する相手
- 調理担当
- 発表で伝えること
- 材料、作り方、アレルギー情報の確認先
- 取材対応
- 確認する相手
- 広報担当と現場
- 発表で伝えること
- 撮影可能な工程、試食、説明できる人と時間
| 項目 | 確認する相手 | 発表で伝えること |
|---|---|---|
| 提供条件 | 店長 | 開始日、価格、提供時間、売り切れ時の案内 |
| 商品の事実 | 調理担当 | 材料、作り方、アレルギー情報の確認先 |
| 取材対応 | 広報担当と現場 | 撮影可能な工程、試食、説明できる人と時間 |
写真は商品と店で食べる場面をそろえる
背景のない商品写真だけでは、店の雰囲気や提供のされ方が伝わらないことがあります。完成品の寄りに加え、店内の席、調理の工程、サイズ感の分かる写真を検討します。撮影や掲載の許可がある写真だけを配布します。
報道用の撮影を受けるなら、厨房の安全と通常営業への影響も考えます。撮れる時間帯を先に決め、撮影できない工程や他のお客さまの映り込みを伝えておくと、現場での行き違いを減らせます。
配布写真と現地撮影の条件を分けて伝える
店舗が用意した写真を渡す場合は、撮影者と写っている人に利用範囲を確認します。現地での撮影は、店内の席や他のお客さまが映る可能性があります。配布できる画像と当日撮れる場所を別々に案内すれば、取材側も企画に合う素材を選べます。
商品の意外な特徴を取材の切り口へ変える相談は、MdiiiuMの商品PR支援で受け付けています。
発表日と来店できる日から送付時期を決める
記事を見た人が店へ来られるのはいつかを考え、発表日と提供開始日を決めます。取材を希望する媒体には、仕込みや試食ができる候補日も伝えます。送信しただけで掲載が決まるわけではないため、取材の問い合わせに答えられる人を決めておきます。
配信後は紹介された記事と、実際に寄せられた質問を記録します。どんな特徴に反応があったかを次の商品企画に戻すことが、単発の告知で終わらせないための材料になります。
まとめ
飲食店のプレスリリースでは、料理をおいしそうに見せるだけでなく、発表の理由、来店条件、取材できる場面を正確に伝えます。店主と現場の担当者に確認してから送れば、問い合わせへの対応も進めやすくなります。
よくある質問
- 小さな飲食店でもプレスリリースを出せますか?
- 出せます。店の規模より、何を発表し、誰にどの事実を伝えるかが大切です。掲載は約束されません。
- 写真は何枚用意すればよいですか?
- 決まった枚数はありません。商品、店内、取材可能な工程など、相手が企画を判断できる写真を権利を確認してそろえます。
- 取材対応の時間が取れない場合はどうしますか?
- 対応できる時間帯と説明できる人を正直に伝えます。調理を撮れない場合は、提供写真や商品資料で何を示せるか考えます。
この記事の監修者

須平 敦宣
株式会社MdiiiuM 代表取締役・放送作家
「めざましテレビ」「ガキの使い」「徹子の部屋」などに携わる放送作家。株式会社MdiiiuMの代表として企業の広報や商品PRの企画を提案しています。
プロフィールを見る監修範囲:架空のカフェの新メニュー発表、取材資料、送付前確認。監修日:
MdiiiuMのサービス
商品・サービスのPR相談
MdiiiuMでは、飲食店の商品や店にある取材の切り口を一緒に探し、発表文や撮影できる場面の整理をご相談いただけます。メニューの事実と営業条件は店舗で確認しながら進めます。
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