
この記事の要点
- プレスリリースをメールで送るときは、件名で発表の事実を示し、本文の冒頭でその媒体に伝える理由を短く書きます。
- 本文は発表内容、取材できること、資料の場所、担当者の連絡先がすぐ分かる長さにします。
- 送付先の窓口と受け付ける情報を確認し、送信後の反応を記録して次回の企画に生かします。
プレスリリースが完成しても、メール本文に何を書けばいいか迷うことがあります。リリースの全文を貼ると長くなり、あいさつだけでは何の情報が届いたか分かりません。記者が最初に知りたいのは「何が新しく、読者とどう関係し、何を取材できるか」です。
この記事では架空の保存容器の発表を使い、件名と本文の一例を示します。文章をそのまま大量送信するための型ではなく、相手の媒体に合わせてどこを書き換えるかを確認するための例です。
送る前に媒体と担当窓口の関心を確かめる
まず、その媒体が最近どのような読者に、どの形式で商品や事業の話を届けているかを見ます。商品を紹介する欄があっても、一般家庭向けの商品しか扱わない媒体に業務用容器の情報を送っても、記事にしづらいでしょう。過去の記事から扱うテーマを確認し、公開されている情報提供窓口と送付方法を調べます。
編集部が「企画の持ち込み不可」などの案内を出している場合は、その条件に従います。担当者の個人連絡先を推測して送る必要はありません。送付先を探す手順は別記事で扱い、ここでは送り先が決まった後のメールに絞ります。

件名に発表の事実と取材の入口を書く
件名だけで発表の中身が分かるようにします。架空の例なら「【新商品・取材可】飲食店向け、洗いやすい保存容器を11月発売|商品実演と開発担当の取材に対応」のように、対象、事実、取材できることを並べます。「話題沸騰」「必見」など、裏付けのない評価語は避けます。
件名を見た時点で記者がすべて判断できるわけではありません。本文の最初にも発売日、特徴、誰の困りごとに関係するかを置き、件名で示した内容を確認できるようにします。
送付メールの本文を短く組み立てる
次は架空の業務用保存容器についての例文です。発売日、仕様、実演の可否、素材の公開範囲は、実際の案件で確認した内容に置き換えてください。媒体向けの一文は、相手の記事を読んでから書きます。
架空の商品発表メールの記入例
- 件名
- 【新商品・取材可】飲食店向け保存容器を11月発売|洗浄工程の実演に対応
- 冒頭
- ○○編集部 ご担当者様。飲食店の厨房改善に関する記事を拝見し、新商品の使い方を実演できるためご連絡しました。
- 発表内容
- 当社は11月、洗浄時に部品を外しやすい業務用保存容器を発売します。仕様と発売日を記した資料を下記に用意しました。
- 取材材料
- 開発担当への質問と、洗浄工程の撮影に対応できます。対応できる日時と撮影場所は、ご関心があれば調整します。
- 資料・連絡先
- 発表資料と写真:確認済みの共有URL/担当者名・メール・電話番号。写真の利用条件は資料に記載します。
| 欄 | 記入例 |
|---|---|
| 件名 | 【新商品・取材可】飲食店向け保存容器を11月発売|洗浄工程の実演に対応 |
| 冒頭 | ○○編集部 ご担当者様。飲食店の厨房改善に関する記事を拝見し、新商品の使い方を実演できるためご連絡しました。 |
| 発表内容 | 当社は11月、洗浄時に部品を外しやすい業務用保存容器を発売します。仕様と発売日を記した資料を下記に用意しました。 |
| 取材材料 | 開発担当への質問と、洗浄工程の撮影に対応できます。対応できる日時と撮影場所は、ご関心があれば調整します。 |
| 資料・連絡先 | 発表資料と写真:確認済みの共有URL/担当者名・メール・電話番号。写真の利用条件は資料に記載します。 |
媒体ごとに書き換えるのは最初の理由づけ
最初の一文に、媒体の読者と発表内容の接点を書きます。食品業界の媒体には厨房の作業、地域ニュースには地元の製造拠点など、確認できた事実があれば切り口が変わります。相手の記事を読んでいないのに「貴媒体の読者に最適」と書いても、なぜそう言えるか伝わりません。
資料と写真は確認しやすい場所へまとめる
リリース本文、商品写真、仕様表、問い合わせ先をそれぞれ探させないよう、添付または共有先を整理します。容量が大きい素材はダウンロード先を案内し、社外へ公開できない資料を同じフォルダへ入れないよう送信前に確かめます。メール本文は要点に絞り、詳細をプレスリリースで確認できる形にします。
送信後は返事と取材条件を記録する
送信した日時、宛先、切り口、返事、追加で求められた資料を残します。返事がなかった理由は、送信記録だけでは分かりません。同じ文面を短期間に繰り返す前に、テーマと媒体が合っているか、発表日までに取材する時間があるかを見直します。
取材に進んだら、撮影できる工程、説明する人、提供できる画像、公開前確認の扱いを社内で揃えます。相手から問い合わせが来たときにすぐ答えられる準備も、送付メールの仕事の一部です。
発表資料はあるものの媒体ごとの切り口や取材材料を決めかねている場合は、MdiiiuMのPR企画・広報支援で情報の見せ方からご相談いただけます。
まとめ
送付メールはリリースの縮小版ではなく、記者が情報を開く前に判断するための案内です。件名で新しい事実を示し、本文でその媒体に関係する理由と取材できる材料を伝え、資料と連絡先へ迷わず進めるようにします。
よくある質問
- メール本文にプレスリリースの全文を貼る必要はありますか?
- 相手の指定がなければ、本文は発表の要点と取材できることを短く書き、詳細資料へのリンクや添付を案内します。送付先が定める形式を先に確認してください。
- 同じメールを多くの媒体へ送ってもよいですか?
- 発表の事実は共通でも、送る理由は媒体の読者や担当分野に合わせて確認します。送付を受け付ける窓口と方法も媒体ごとに確かめます。
- 返事がない場合はいつ再送すべきですか?
- 一律の日数で再送を決めず、発表の期限と相手の案内を確認します。追加の事実や取材材料がないなら、同じ文面の繰り返しより切り口と送付先を見直します。
この記事の監修者

須平 敦宣
株式会社MdiiiuM 代表取締役・放送作家
「めざましテレビ」「ガキの使い」「徹子の部屋」などに携わる放送作家。株式会社MdiiiuMの代表として企業の広報や商品PRの企画を提案しています。
プロフィールを見る監修範囲:全文・架空メールの実務妥当性・相談導線。監修日:
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商品・サービスのPR相談
MdiiiuMでは、商品や企画について取材で見せられる場面を探し、媒体への情報提供に使う資料と伝え方を考えます。発表資料、商品写真、対応できる担当者や撮影場所があれば、相談時に共有してください。
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