PR・広報実務

メディアキャラバンの進め方|会う理由と面談準備の記入例

監修 須平 敦宣株式会社MdiiiuM 代表取締役・放送作家
編集 MdiiiuM公開 更新
媒体への個別説明に向けて商品サンプルと資料を並べた机

この記事の要点

  • メディアキャラバンは、記者や編集者と個別に会って情報を伝え、相手の関心を聞く広報活動です。
  • 訪問件数を目標にする前に、相手の媒体で何を扱っているか、今回会って説明する理由があるかを確認します。
  • 面談には短い企画、確定した事実、見せられる素材を持ち、質問と追加対応を記録します。掲載は相手の編集判断です。

プレスリリースを送った後、記者や編集者へ直接説明した方がよいのか迷うことがあります。メディアキャラバンは、報道関係者と個別に面談し、企画や商品を紹介しながら相手の関心を聞く活動です。対面だけでなく、双方が合意すればオンラインで話す場合もあります。

会うこと自体を目的にすると、相手に読む時間のない資料を渡して終わりがちです。この記事では、会って説明する理由の決め方、媒体の調べ方、アポイント、面談、その後の記録までを、架空の商品の準備メモとともに整理します。

まず「会って伝える必要」を決める

商品の使い方を実物で見せられる、複雑な背景を担当者が説明できる、相手の担当分野について意見を聞きたい。こうした理由があれば、個別に会う意味があります。発表の事実が一通のメールで十分に伝わり、相手から面談の希望がない場合は、資料を送って質問を受ける方法も選べます。

面談の成果を「必ず掲載されること」と置かないでください。記者や編集者は読者と編集方針に照らして扱うかを決めます。広報側は、答えられる事実と取材できる条件を準備し、相手が何に関心を持ったかを次の企画へ戻します。

媒体名よりも最近の企画と読者を確認する

候補媒体を選ぶときは、最近の記事や番組の中で今回の話題に近いものを読み、どの読者へ何を説明しているかを見ます。署名や公開窓口があれば担当分野を確認します。ただし、以前に似た話題を扱ったから今回も取り上げるとは限りません。

一つの資料を全員に見せるだけでなく、相手にとって関係する事実を一文で書きます。生活者向け媒体には商品の使用場面、業界媒体には作り方や流通の変化など、事実がある範囲で説明の入口を変えます。公開していない数字や他社比較を、相手に合わせるために作り足してはいけません。

候補先に送る理由を一行で残す

メディアリストには媒体名と連絡先だけでなく、読んだ記事、読者との関係、紹介する事実、確認日を残します。担当者の連絡方法は媒体が公開している窓口を優先し、個人情報を無断で共有しないようにします。

アポイントでは話題と所要時間を具体的に伝える

連絡時は会社紹介を長く書くより、相手の担当分野に関係する発表の事実、当日見られるもの、誰が答えるかを簡潔に伝えます。面談の目的が情報提供なのか、現物の確認なのかも示します。相手が希望しない訪問を前提にせず、対面・オンライン・資料送付のどれがよいか相談します。

断られた場合は理由を問い詰めず、資料の受け取りを希望するかだけを確認します。返信がない相手への再連絡は、媒体の受付方針と発表の期限を踏まえて判断します。別の部署や私的な連絡先へ一斉に送り直すことは避けます。

架空の面談準備メモで話す内容を絞る

媒体を読み、短い提案メモと商品資料を整える机

次は架空の会社が、繰り返し使える飲料容器を紹介する場合の面談準備メモです。実際の企業、須平さんの経験、掲載された事例ではありません。数字や環境への効果を主張する場合は、測定方法と根拠を会社側で確認し、ここでは効果を仮定しません。

架空の商品のメディア面談準備メモ

相手の関心
最近の記事で扱った使い捨て容器の課題と、読者からの質問を確認
今回の事実
容器の販売開始日、使い方、洗浄方法、販売先の確定情報
見せられるもの
実物、使用の様子、許可済みの写真、説明できる開発担当
聞きたいこと
読者が気にする使い勝手、取材するなら追加で必要な資料
持ち帰り
依頼された資料、回答者、返答期限。掲載予定は未確定として記録

媒体へ何を持って話しに行くか、企画と資料を整理したい場合は、MdiiiuMのPR企画支援へご相談ください。

面談では説明した後に相手の疑問を聞く

最初に面談の目的と発表できる事実を短く伝え、相手の関心に合わせて現物や資料を見せます。その後、読者からどんな質問がありそうか、追加で必要な資料は何かを聞きます。相手が答えたことを「掲載する意向」と受け取らず、確認できた内容だけを社内へ戻します。

同席者を増やす場合は、役職ではなく答えられる内容で決めます。開発の工程は開発担当、販売条件は販売担当が説明できるかもしれません。決まっていない価格や契約条件についてその場で約束せず、回答する人と期限を明確にします。

終了後は約束した資料と質問を一つずつ返す

面談後は、話した事実、相手が求めた資料、社内確認が必要な質問、返答期限を記録します。追加資料を送るときは、何の質問への回答か分かる形にし、以前渡した資料と内容が変わった場合は変更点を示します。相手の発言を社内共有する際は、推測で掲載時期や企画決定に変えないでください。

取材や掲載に至らなくても、相手が関心を示した点と分かりにくかった説明は次の情報発信に役立ちます。複数の媒体へ同じ企画を伝える場合は、独占提供の約束や公表前の情報の扱いを相手ごとに確かめます。

まとめ

メディアキャラバンは訪問数を増やす活動ではなく、相手の媒体に関係する事実を持ち、直接話す理由があるときに行う情報提供です。媒体の最近の内容を読み、短い企画と確認済みの資料を用意し、面談後は質問と返答を記録しましょう。

よくある質問

メディアキャラバンは対面でないとできませんか?
用語は訪問を指すことが多いですが、相手が希望すればオンライン面談で説明する方法もあります。現物を見せる必要、相手の予定、媒体の受付方針に合わせて相談します。
アポイントを断られたら、別の担当者へ連絡すべきですか?
まずは相手の意思と媒体の受付方針を尊重します。資料を受け取りたいか確認し、断られた理由を推測して別の窓口へ大量に送り直さないでください。
面談で掲載すると言われなかった場合、失敗ですか?
掲載は媒体の編集判断です。面談でどの事実に関心があったか、何を追加確認する必要があるかを記録し、約束した資料を返してください。掲載や放送は実際に確認できるまで未確定として扱います。

この記事の監修者

放送作家の須平敦宣

須平 敦宣

株式会社MdiiiuM 代表取締役・放送作家

「めざましテレビ」「ガキの使い」「徹子の部屋」などに携わる放送作家。株式会社MdiiiuMの代表として企業の広報や商品PRの企画を提案しています。

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監修範囲:会う判断、媒体選定、架空の面談準備メモ、面談後の記録、FAQ、相談導線。監修日:

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MdiiiuMでは、どの媒体に、どの事実や場面を伝えるかという企画の整理をご相談いただけます。商品資料、候補媒体、過去に送った発表文があれば、話す内容と必要な確認事項を一緒に考えます。

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