
この記事の要点
- 社内広報の動画は、社員の仕事ぶりや話し方など、文章だけでは伝わりにくい場面に使います。
- 題材を決めたら、出演者の仕事を取材し、公開範囲と見せられない情報を確認してから撮影します。
- 配信後は視聴数に加え、紹介された部署への質問や社員の反応を確かめます。
他部署の仕事内容を紹介したいとき、制度のお知らせまで全部動画にする必要はありません。後から条件を見返す情報は文章が便利です。一方、どんな人がどう働いているかは、実際の声や動きを見せると理解しやすくなります。
この記事では、社内広報で動画を使う題材の選び方と、取材から配信までの進め方を説明します。理念を伝える映像の設計や社内報のネタ探しとは分け、動画にする実務を中心に扱います。
社員に知ってほしい仕事や人から題材を選ぶ
社内広報の動画を作るときは、まず「誰が見て、どんな話ができるようになるか」を決めます。架空の会社で営業部から物流部への問い合わせが増えているなら、物流部の一日の仕事と相談の窓口を紹介する企画が考えられます。
一方、福利厚生の申請条件を伝えるなら、動画だけに載せず、最新版の規程へたどり着ける文章も用意します。情報の性質によって媒体を分けると、見終えた社員が次の行動を取りやすくなります。
出演する社員の仕事を先に取材する

紹介文を先に決めてから社員に言わせると、言葉が会社案内の読み上げになりがちです。担当者には「今日最初に確認したこと」「他部署からよく聞かれること」「困ったときに誰へ連絡するか」を尋ね、仕事の場面を見せられるか相談します。
架空の物流部紹介なら、荷物の仕分けを見せるだけで終えず、注文の変更が入ったときに営業部とどんな連絡をするかを聞きます。映す場面と一緒に、他部署が明日から使える情報を残せます。
撮影前に公開範囲と映り込みを確認する
社内限定でも、社員の顔や声、顧客名、画面の情報を扱います。出演の同意、撮影場所、配信先、保存期間や再利用の予定を担当者と確認してください。モニターに映る顧客情報を後でぼかす前提にせず、撮影時に見せない準備をします。
短い章に分けて必要な場面へ戻れるようにする
動画を一本の長い社内報にするより、人物紹介、作業の場面、他部署へのメッセージを章で分けた方が、見たい箇所へ戻りやすくなります。字幕が必要な職場や音声を出せない場所もあるため、配信環境を先に確かめます。
各部署を同じ型で紹介する場合でも、全員に同じ質問を並べるだけでは仕事の違いが見えません。共通の質問を一つ置き、残りはその部署ならではの判断や手順を聞くと、紹介の中身が具体的になります。
社内向け動画の取材と構成を考える際は、MdiiiuMの動画企画支援もご覧ください。
配信先と振り返りを企画段階で決める
撮り終えてから配信先を決めると、字幕や画面比率を作り直すことがあります。社内ポータルで見せるのか、会議で流すのか、海外拠点でも見られるのかを制作前に確認します。複数拠点への配信では、見るまでの時間差や共有方法、情報の管理も課題になります。
公開後は視聴回数だけで良し悪しを決めず、紹介された部署への問い合わせが変わったか、社員が何を覚えていたかを聞きます。目的が「相談窓口を知る」ことであれば、連絡先の案内まで届いたかが大切です。
まとめ
社内広報の動画は、社員の声や仕事の場面を届けるために使います。誰に何を知ってほしいかを決め、出演者と公開範囲を確認し、配信後の質問まで見て次の企画につなげてください。
よくある質問
- 社内向けなら出演許可は不要ですか?
- 社内限定でも、出演や再利用の範囲を本人と確認します。顧客や取引先の情報が映らないかも撮影前に確認してください。
- 社員紹介動画は何を質問すればよいですか?
- 普段の仕事の流れ、他部署からよく聞かれること、判断に迷う場面を聞き、実際に見せられる作業を探します。
- 動画だけで社内報を運用できますか?
- 制度や申請条件など、後で正確に参照したい情報は文章と併用します。題材ごとに動画が必要な理由を考えます。
この記事の監修者

須平 敦宣
株式会社MdiiiuM 代表取締役・放送作家
「めざましテレビ」「ガキの使い」「徹子の部屋」などに携わる放送作家。株式会社MdiiiuMの代表として企業の広報や商品PRの企画を提案しています。
プロフィールを見る監修範囲:社内広報動画の題材、架空の部署紹介、出演許可、社内配信。監修日:
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