
この記事の要点
- プレスリリースを添削するときは、最初に発表の事実と相手にとっての新しさを確認します。
- 冒頭で商品名だけを述べるより、確認できる意外な特徴を先に出せないか考えます。
- 取材できる人・場面・写真と、掲載してよい根拠をそろえてから送ります。
誤字を直しても、発表文の冒頭に「新商品を発売します」しかなければ、読む人はなぜ今知るべきか判断できません。須平が送付メールやイベント告知でよく直すのは、この最初の切り口です。商品名や日付を隠すのではなく、意外な特徴を先に見せ、その後で必要な事実を正確に続けます。
この記事では架空の食品発表を一つ添削し、どの事実を先に確認し、文章と写真をどう直すかを示します。送付メールの書き方やイベント告知の書式は既存記事へ分けます。
まず発表の中心となる事実を一文で書く
添削の出発点は言葉の飾りではなく、会社が実際に発表できることです。新商品なら、発売日、商品内容、誰が買えるか、以前の商品と何が違うかを担当者へ聞きます。発売前に変わる可能性がある条件は、確定日と確認者を残します。
架空の食品会社が、通常の二倍ほどの大きさの焼き菓子を発売するとします。「驚きの新スイーツ」と書く前に、何と比べて二倍なのか、重量と価格は決まっているか、どこで販売するかを確認します。比較対象が曖昧なら、数字を見出しに使わず実物写真で大きさを示す方法もあります。
冒頭を商品説明から意外な特徴へ変える

架空の発表の修正前は「当社は新しい焼き菓子を発売します。味にこだわりました」です。事実は伝わりますが、従来品との違いも、取材で何を見られるかも分かりません。
担当者への確認後、「一人用だった焼き菓子を、家族で切り分ける大きさに。○月○日から店頭で販売」と書き出せるかもしれません。これは架空の修正例です。「家族で切り分ける」という使い方を実際の発表に使うなら、企画意図や販売条件と合っているか担当者に確認します。
架空の発表文を直すときの確認
- 新しい焼き菓子
- 足りない事実
- 何が新しく、以前と何が違うか
- 修正の方向
- 大きさや提供方法の違いを示す
- 味にこだわった
- 足りない事実
- 材料や工程で何を変えたか
- 修正の方向
- 説明できる担当者と資料を添える
- 話題の商品
- 足りない事実
- 話題になった根拠があるか
- 修正の方向
- 根拠がなければ使わない
| 修正前の言葉 | 足りない事実 | 修正の方向 |
|---|---|---|
| 新しい焼き菓子 | 何が新しく、以前と何が違うか | 大きさや提供方法の違いを示す |
| 味にこだわった | 材料や工程で何を変えたか | 説明できる担当者と資料を添える |
| 話題の商品 | 話題になった根拠があるか | 根拠がなければ使わない |
取材で確かめられる材料を本文へ足す
興味を持ってもらえた後に、写真、製造の工程、開発担当者の話を案内できるかが重要です。撮影できる場所と時間、商品を提供できる時期、画像の利用条件を確かめ、担当者の連絡先を明記します。
「取材歓迎」とだけ書いても、平日のどの時間に誰が話せるか分からないと日程を組めません。現場に確認した条件を具体的に添えます。
発表の切り口や冒頭文を一緒に見直す際は、MdiiiuMのPR企画支援をご覧ください。
送信前に数字・権利・連絡先をもう一度確かめる
文章を面白く直した後ほど、強い言葉の根拠を見落としがちです。販売数や比較表現、写真の権利、会社名、連絡先を元資料と照らし合わせます。社内の確認担当を一人に決め、修正の履歴を残してください。
最後に、初めて読む人に冒頭だけ見てもらいます。「何が起きるのか」「なぜ今なのか」「取材すると何を見られるか」を答えられなければ、本文の並びを再検討します。
最終確認を引き受ける担当者を決める
商品担当、広報、法務から別々に修正が届くと、送信直前に原稿の版が分からなくなります。確認者ごとの担当範囲と締切を決め、最後に一人が送信する版を確定してください。
まとめ
プレスリリースの添削は、派手な言葉を足す作業ではありません。発表の事実を固め、意外な特徴を見つけ、取材できる材料と連絡先をそろえると、読む人が企画を判断しやすい原稿になります。
よくある質問
- 添削では見出しから直すべきですか?
- まず発表できる事実と根拠を確認します。その上で冒頭の切り口を決め、見出しを本文に合う形に直します。
- AIでプレスリリースを添削できますか?
- 文章の読みやすさや不足項目を見つける補助には使えます。ただし、商品条件や数値、取材可能な範囲は担当者が元資料で確認します。
- どの段階で相談するとよいですか?
- 発表文が完成する前から相談できます。企画の目的と商品資料、現時点の原稿、発表予定日を共有すると、直す範囲を決めやすくなります。
この記事の監修者

須平 敦宣
株式会社MdiiiuM 代表取締役・放送作家
「めざましテレビ」「ガキの使い」「徹子の部屋」などに携わる放送作家。株式会社MdiiiuMの代表として企業の広報や商品PRの企画を提案しています。
プロフィールを見る監修範囲:架空の食品発表の修正前後、須平の確認済み編集方針、送信前確認。監修日:
MdiiiuMのサービス
商品・サービスのPR相談
MdiiiuMでは、商品やサービスの事実を伺い、取材の切り口と発表文の構成をご相談いただけます。原稿があれば、どの説明が不足し、何を現場で確認するべきかを一緒に整理します。
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